社団法人 韮崎青年会議所 第39代理事長 長谷部 集
天 伝AMADUTAFU
― 大空を渡る雲のように、この想いを彼方に ―
私たちは何故、ここに集まってきたのか?
私たちは何故、この仲間と知り合ったのか?
私たちは何故、今この時代を生きているのか?
そこには決して偶然では片付けられない何かがあり、全ての事には必ず理由があるはずである。 神の示した道なのか、または超自然が導き出したものなのか、確固たる理由の証明はできないまでも、 理由があると考えるほうが自然のように感じる。
こんな哲学的な問題を普段から考えている人はあまり多くはないと思うが、 人が一生を全うする上で最も大切なことだと私は考える。 そしてその理由こそ青年会議所を運営する上であらゆる苦難の突破口になるはずだと考える。 答えのない問題の答案用紙を前に自問自答を繰り返すような苦痛とも感じるこの謎解きが、 私たちの将来を明るいものとする事を一点の曇りもなく間違いでないことを断言する。
この社会のため、地域のため、仲間のため、そして最も大切な家族のために、 常にこの問題を考え、自分自身の答えを見つけられるようメンバーにお願いする。
私たちの韮崎青年会議所は今、 いろいろな意味での過渡期であり大事な岐路に立たされている。 これまで慕い頼りにしていた多くの先輩の卒業、そして経験を積んだメンバーの退会や新たなメンバーの経験不足とその指導力低迷、 また公益法人法改正による組織の存続を左右するであろう問題など、やる気と情熱ではカバーしきれない幾つものひずみが混在している。 先に申し上げた岐路とは、正にその文字通り、我々の将来を二分する、分かれ道などである。
はじめに問いかけた問題を自身に置き換え問いかける、 そう「私は何故、今期理事長の任を受けることとなったのか?」。そこには私でなければできない何かがあり、 それを行うための最善の時期こそ今なのだと感じる。私の勝手な考え方かもしれないが、当会の岐路における運営判断と会員の認識共有を促し、 健全な組織を再構築することが、与えられた役割だと考えている。
まだ間違った道を進んでいない今だからこそ、来年40周年を迎える今年だからこそ、大切な判断をしなければならない。 全会員が心を一つに進むべき道を決定しなければならない。私は一年のすべてを掛け韮崎青年会議所の内部改革に力を尽くしていく。
我々の活動は内部的な問題だけにとらわれているわけにはいかない。 明るい豊かな社会を創造するため、公益的な目的も果たさなければならない。 「世の中を変えるには、若者を変える必要がある」とよく聞くが、若者と言われる世代の私から見ると、それでは遅すぎだと思う。 何より子どもたちを変えなければならない。気の長い話かもしれないが、その子どもたちが成長し大人になったとき、 世の中が今より少しだけ良くなっていると考えている。
そこで私はこの一年を通じ、全ての活動の対象を子どもに絞り立案する。 そのため、「子ども力開発室」「地域教育力開発室」を設置し、それぞれ「子ども力育成委員会」「地域教育力育成委員会」を設け、 計2室、2委員会で目標を達成するために望んでいく。
前年度まで担当副理事長が室長を兼任していたが、 今年度は兼任せずそれぞれ別の者がその任を受け持ち、職務の責任を明確にする。また各委員会に副委員長を2名置き、 役割を二分することで委員長の補佐を充実させる。いずれも内部連携を円滑にするだけでなく、それぞれの役職に経験豊かな会員と、 経験は少ないが熱意ある会員をバランスよく配置することで、今後の屋台骨となりうる会員の育成につなげていく。
●「子ども力開発室・子ども力育成委員会」
子どもの潜在能力は計り知ることができない。 予想もできないことを突然やってのけたり、初めて目にしたことを簡単に真似してしまったりと、 そういった状況に出くわし驚いた経験が少なくとも一度はあるだろう。それが正に「子ども力」なのである。
人間は生まれながらに差があるのではなく、成長する過程の家庭環境や教育環境により個人差が生じるらしい。 「○○の子どもだからしょうがない」とか「△△の子だからできて当たりまえ」などとよく聞く。遺伝子の影響も当然あるはずだが、 環境的遺伝が大半の理由なのだそうだ。このように環境下で形成される子どもの性格や考え方、能力や才能は大人になり、その命が尽きるまで大抵は変わらない。 そんな彼らがこの社会を継承していくのである。要するに子どもの成長期において、すでにその後の社会の在り様が決まってしまっているのである。 そのように考えると、我々青年会議所としてもこの問題を簡単に放っておく事はできないだろう。
そこで今年度は「子ども力開発室・子ども力育成委員会」において「子ども力」の開発・育成をメインテーマと位置づけ、 子どもの潜在能力「子ども力」を引き出すため、すべて子どもを対象とした例会や事業を展開する。そして明るい豊かな社会の礎を造ることを目的とする。
●「地域教育力開発室・地域教育力育成委員会」
現代の子どもたちは、どれだけ自分の地域や街を知っているのだろうか。 最近の学校教育では地元のことについて多少教えてはいるようだが、充分といえるほどではないだろう。 何かを好きになったり、愛したりするまでには順序がある。 まず初めにある種のきっかけを与えられたことにより興味を持ち、知識を深めることにより好きになり、 さらに知識を深める行為を重ねることに喜びを感じつつ、いつしか愛するようになる。これが愛情フローチャートなのである。 勿論全ての過程を超越する一目惚れは例外である。
地域を良くするためには、その地域に愛情を注がなければならないのは言うまでもない。 どんなに若くても、大人に「今から地域を愛するように」と言っても限界があるだろう。 当然遅すぎるということだ。地域愛を育むにはやはり子どものうちに何らかの行動を起こすことが最善策なのである。
先の愛情フローチャートに照らし地域愛を考えてみると、子どもたちに地域を愛してもらうためには、 興味を持たせることが何よりも先決だ。そこでその興味を持たせるきっかけとなりえる多少の知識を与えることが全ての始まりということになる。
そこで私は「地域教育力開発室・地域教育力育成委員会」を設置し「地域教育力」の開発・育成に力を注ぎます。 社会に対しまだ先入観など持ち合わせていない純真な子どもに、きっかけという種をまき、興味を芽吹かせることを目的とします。 芽吹いた興味が知識という肥料を吸収しつつ、いつしか地域を愛する大木となり、地域に満開の花を開花させることを願うものである。
今年度全ての目的を達成させるためには、全員が気持ちを一つにしなければならない。 そのためにも一人ひとりに青年会議所活動を楽しんでもらいたい。
論語において、孔子は次のように説いている。
「子曰、知之者不如好之者、好之者不如樂之者」
これを知る者はこれを好む者に如かず。
これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。
(如(し)かず=及ばない)
我々が最高の活動をするためにすべきは、知ることよりも、好きになることよりも、 何よりも、それを楽しむことが最も大切なことなのである。
- Last Modified: 2009年4月 5日 16:39

